re: 恋空

http://wiredvision.jp/blog/hamano/200801/200801151110.html

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1. ウォッチ対象として捉えられ、中身には興味が持たれない

そもそも恋空を叩く空気が発生したのは、それが「ノンフィクション」だという看板で売り出され、とてつもなくヒットして、なおかつ主たる客層がそれを「リアル」だと言ってる状態が面白かったからであって、小説の内容そのものは重要な要素と見なされていなかった。言ってみれば、クラナド自体には興味がないのに、「クラナドは人生」というセリフが面白いので信者を煽ってみる、というのと同じような構図だった。だから実際読んでみると(余計な情報について考えずに単一の作品として捉える限り)結構読める、という事はあり得る

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2. 定義「リアル」

http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1549

「リアルだ」は客の感想であって作品の絶対的な状態ではないので、当然喋る主体によって定義が違う。「よく知らない事」についての話ほどリアルだと誤認しやすい、という傾向もある

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3. 本質的な差

ネタの突き抜け具合としては「レイプ妊娠中絶難病」も「白痴たいやき奇跡復活」も大差ない。オタが恋空を見て鼻で笑うのと同じように、スイーツがエロゲを見たら爆笑する。エロゲを解体して表層を取り去れば普遍的なテーマが残る。恋空も解体すれば同様に普遍的なテーマが残る。同じ普遍的なテーマを基にしてエロゲーを作る事もできるし、ケータイ小説を書く事もできる
だがそうやって抽象化したらほとんどの物は差異がなくなるから、こういう比較には意味はない、とも言える