ニコ動 vs クリプトン 第2回戦

http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/post_61.html
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2007/12/000744.html
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/2_3.html

状況はクリプトン側に傾いている。事実関係からして既に不利ではあるのだが、最初に発表したコメントが、ニコ動が聞かれた事に答えない政治家メソッドだったのに対し、クリプトンは非常に誠実に(見える)回答をしたところで大きな差が付いた。さらに、先に真相に踏み込んだ情報を暴露したクリプトンに対し、ニコ動は後手に回った上、責任転嫁と取られかねない言い回しとなっているため、残念ながら2回戦も敗色が濃い

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状況をまとめる
まず「みっくみく〜」JASRAC汚染問題については、このまま「ドワンゴが悪い」という方向で進行させられるなら、ダメージを受けるのはドワンゴとニコ動(と、この件に関係なく元々嫌われているJASRAC)だけで、クリプトンと初音ミク自身とika氏は被害者としてダメージコントロールに成功しそうな気配ではある。ただ一般的な職人は、こういう経緯にあまり興味を持たず、単に「場がカオスになった」「グダグダしている」というだけで何となく去っていく人も多い(彼らはなまじ能力があるせいでジャンルに対してこだわりがない)ので、理屈の上で無傷で残ったとしても、無視できない程度の影響は残る
また、関係者がダメージコントロールに成功したとしても、「みっくみく〜」がJASRACに登録されるという事実は当面動かないので、この曲の再利用が漠然とリスキーになった事に変わりはない。ひょっとしたら何も起きないかもしれないが、自分が一匹目の羊になりたいと思う奴はいない
抱き枕中止による憶測の発生はJASRAC問題にかき消された感がある。対象が「エロ抱き枕」だったせいで、大半の人間が自分には関係ないと考えている点も大きいか(曲や非エロの同人誌などを作っている限りは対岸の火事にしか見えない)。まあ現行のクリプトンは非常に白いので、実際騒ぐような事はないのかもしれない
ゲームに関しては、昨日書いた通り一定の解決を見た。もっとも今回は明らかに特例措置であり、初音ミクというキャラクタが登場するゲームの作成が非常にリスキーである事(イナゴ対策、完成するまで出せるかどうか分からない、etc)は現在も変わりはない